国立がん研究センターでの診療放射線技師の主な仕事を教えてください。

放射線技術部は放射線診断技術室と放射線治療技術室で構成されていますが、それぞれ、放射線検査と放射線治療を行っています。また、先程お話ししましたが、「診療」だけではなく、「研究」も重要な業務として取り組んでいます。研究成果は国内学会だけでなく、海外の学会でも積極的に発表しています。ウィーンで開催される3月の ECR (European Congress of Radiology) にも2名が出張し、発表を予定しています。

毎日の放射線検査や治療業務は夕方で概ね終わりますが、診療業務が終わってから研究を進める技師も少なくありません。研究の山場では、朝まで研究をしている技師もいます。

 

麻生さんの専門分野を教えてください。

診療放射線技師の仕事の中で好きな仕事や得意な仕事は何ですか?

モダリティーは一通りやったので、モダリティーに対する好き嫌いはありません、全部重要で、全部やらなくてはと思っています。

診療領域という面では、災害医療センターにいた経験もあるので、救急医療に対する思いは強いですね。また、当然のことながら、がんの診療に関しては力を入れています。

 

麻生さんは放射線技術部部長としてもご活躍なさっていますが、放射線技術部部長としての仕事 を教えてください。

放射線技術部は院長直下の組織ですので、院長から指示が下りてくることもあります。また、病院全体の会議に出席し、各部門と連携して対応していく課題もあります。また、放射線検査や放射線治療に 関するクレーム対応や、部内や他の部門とのもめ事を解決するのも部長の仕事のひとつです。お渡しした「診療放射線技師としての自論」にも書きましたが、「論争は双方の言い分をよく聞いて判断する」ことを重要と考えています。片方の意見だけを聞いて判断すると判断を間違うことがあるので、対立している双方の意見をよく聞いて、対立しているところ、食い違っているところを解きほぐして、公平で納得感のある判断をすることを心がけています。

放射線技術部に所属する診療放射線技師には、目標を設定してもらっています。また、年に2回、皆さんと面談をして、目標に対する達成状況や研究の現状について話し合っています。こうした取り組みを通じて、放射線技術部、また各診療放射線技師がさらに成長できるよう心がけています。

 

 

国立がん研究センター中央病院 放射線技術部長 麻生智彦氏 ④へ