仕事をしていてやりがいを感じるときはどのようなときですか?

今までに印象に残っていらっしゃることはありますか?

災害医療センターで救急医療に携わりました。救急医療はまさに「命」に関わる医療であり、診療放射線技師も「命」に関わる医療スタッフの一員となります。例えば、事故にあった若い患者さんを何とか助けようと懸命に治療をしても、回復せず、命を落してしまうこともあります。そうした場面に遭遇すると、「命」の重さと同時に、患者さんの「命」を担う医療スタッフのひとりとして、やりきれなく感じます。逆に、患者さんが危機的状態から回復して、退院できると「本当 に良かった」と嬉しくなります。

「がん」も、救急医療のように一刻を争うわけではありませんが、「命」に関わる病で す。「がん」が進行し体調が悪くなっていく患者さんもいれば、「がん」を克服して社会に復帰する患者さんもいます。一人でも多くの患者さんの命を救うために、ベストを尽くすという意味では救急医療と同じです。

 

仕事で苦労したことはどのようなことですか?

仕事で苦労したという記憶はありません。毎日忙しいですが、忙しいのは当たり前なので、苦労とは思いません。 でも、確かに、忙しくて1日が 48 時間あればと思うこともあります。

 

就職に関するアドバイスをお願いします。

就職先を考えるにあたって、「自分が何をしたいか」を考えて、決める事が一番大事だと思います。 「大学病院に入って診療だけでなく研究もしたいのか?」「救急とか、がん診療とか、希望する診療領域があるのか?」「地域の医療に貢献したいのか?」など、自分が何をしたいのかを考えるのがまず大事です。「何をしたいか」が決まらないと就職先も決まらないと思います。

 

就職説明会等で、多くの社会人の先輩から、病院ではコミュニケーション能力が大事だと言われ ますが、学生にはコミュニケーション能力とは何なのかよくわかっていません。具体的に教えてい ただけませんか?

確かに、コミュニケーション能力といっても、単に他人と仲良くすればよいというのではない ですね。たとえば、交渉力というのも、重要なコミュニケーション能力の一つだと思います。

 

国立がん研究センターや麻生さんは海外との交流、特にアジアとの交流についてはどう考えてい

ますか?

国立がん研究センターではアジア各国から多くの学生や診療放射線技師が実習や研修に訪れており、放射線技術部の技師さんが教育や指導を担当しています。

放射線技術部では米国やヨーロッパの学会での発表も奨励しています。今後は、欧米での病院や大学で 研修を受けるような取り組みもできるといいなと思っています。

 

これからの放射線技師を取り巻く環境、業務はどのようになっていくと思いますか?

法律も関係するので、時間がかかるかもしれませんが、救急医療の現場などで、診療放射線技師がもっと広い範囲の業務ができるようになっているのではと思います。

 

 

本日は、お忙しい中、貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。大変勉強になりました。